<高田百合絵さん> 快楽のまばたき第3回公演「火蝶於七」(2010年10月8日-11日)
 「好き勝手にタブーをおかす 今回が一番の自信作」

k.r,Arryさん

高田百合絵(たかた・ゆりえ)
 1985年東京都生まれ。かつて劇団c-sideを主宰。あくがれ「hoge」(土屋雄希作・演)、手作り工房錫村「げろしゃぶの妹」(錫村聡作・演)、劇団印象「匂衣」」(鈴木アツト作・演)などに客演。2009年4月、寺山修司作「星の王子さま」で快楽のまばたきを旗揚げ。同年9月寺山の「花札伝綺」(出演も)についで、今度が第3回公演となる。新しい小劇場演劇の可能性を発見、真剣勝負したいと「ドラマツルギー×」 も企画、創り手の視点からのプロデュースを志している。。
webサイト:http://mabataki09.net/
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― 劇団名の「快楽のまばたき」。カッチョイイですね。今流行ってる、日常を描く演劇なんか知らん顔。ひそかな意気込みみたいなものが感じられて。
高田 ありがとうございます。確かに「日常」からして知らん顔ですね(笑)。自身の生活も破綻してますから。演劇という快楽していないときはまるで廃人のようです。

― 演劇してるのに他の劇団の舞台はほとんど見ないって人、意外と多くて内心驚いてるんですが、あなたは違う。あちこち、よく見ていらっしゃる。現代口語演劇は…?
高田 そもそもあまり共感できないか嫉妬しちゃうかなので進んで見に行かないですね。くそぅ、幸せそうなやつらめ! って。

― フーン、そうかあ。劇団名の「快楽」はずばり「演劇」という意味、だったんですね。それも虚構の。
高田 旗揚げしたときが、小劇場演劇界で「日常演劇」が流行りだしたときだったのかな。それでカウンターの意味も込めてつけました。
旗揚げ公演が寺山修司さん作の「星の王子さま」だったんですが、戯曲の中に「快楽のまばたき」という美少女の役があるんです。ぴったり!と思って著作権保有者の九條今日子さんにお電話して「この名前でいきたいんですけどいいですか!」「いいですよ!」ということで今も本当にありがたく使わせていただいてます。

― 私も同じような経験したことあるわ。関西で教職してたとき、学生たちと日本の近代劇をじっくり読みたくて、「初出による日本の戯曲 新しい表現への模索」という複製本を編んだことがあるのですが、19作品のうちの何本かが没後50年の著作権と抵触していて許可を得る必要がありました。それで、たとえば岸田國士の「紙風船」の許可いただきたくて電話すると、岸田今日子さんが出られて、ほんのひとこと「いいですよ」。それでお仕舞い(笑)。「洗濯屋と詩人」で電話すると、金子洋文さんご本人が出てくださって、言下にOK、喜んで下さって、いろいろお話も伺えたし。嬉しかったですね。演劇する人の関係がみんなこうだったら、どんなに素敵かって思いました。
高田 先日スコットランドの世界的な演劇フェスティバルに行ってたくさん日本と違う演劇をたっくさん見て気付いたんです。「わたしエンターテイメントがやりたいんだわ!」と。いいなと思った劇団の全てが、「メッセージを発信しよう」としていたんです。それが「戦争をやめろ」でも「ビビンパはおいしい(笑)」でも(韓国の劇団が輝いていたんです)「傘がない」でもメッセージの大小より、伝えたい切実さが要であって、伝えるためにはまず振り向いてもらおう。楽しそうと思ってもらおう。としていたのが印象的で、すごく共感したんです。

― いいですね。その底に切実に伝えたいことがあって、だからこそ演劇として楽しくって、最高ですね。エジンバラ演劇祭ですね。スコットランドで韓国の芝居に出会っちゃった、というのも面白い。エジンバラの報告する人ってたいてい、古典や既成作品の新演出についてしか語らないのでつまんない。今! を知るにはフリンジの創作のほうがいいのに。
高田 エンターテイメント精神はわたしがなにか物を作り始めたときからずっと潜在的にあったことにも気づきました。「快楽のまばたき」は見にきたお客さんにうっとりしてもらいたい、美のせつなさに涙を流してもらいたい、何かを考えるきっかけになってもらいたい、何かを思い出すきっかけになってもらいたい、芝居って…意外にいいなと思ってもらいたい、と思ってやってます。そしてまばたきほどの時間をエンターテイナー側とオーディエンスが同じ空間を共有することにとてつもなく大きな意義があると思う。小さな劇場の強み。

― あなたの紹介でAlice Festival2009に「深海のスキャンダル」を公演してくださった企画グループ「HOURRA!」の、時代の流れに抗するというか、あ、こういう唯美的な舞台もあったんだと思い出させてくれたのと、どこか通底するような気がするんだけど、ちがう?かしら。演出の平田朝音さんも女性ですよね。
高田 唯美的! 演出にもつい見た目の美しさにはしってしまいます…。実は、「HOURRA!」の平田朝音氏は高校時代からの演技の恩師で、いまでも師事というかレッスンに通ったりしてます。そこでスタニスラフスキーやマイズナー、リーストラスバーグとかをいいとこどりで教わってきたのですが…自分の劇団で演出するときはあえて演技メソードなどにこだわらず「とにかくひとつのパフォーマンスを素晴らしいものにするためになんでもやる」という精神でやってます。「劇」をつくってる心地はないですね。それで役者さんたちをよく困らせちゃうんですが…!

― 「深海のスキャンダル」のときは?
高田 演出助手を担当させていただきました。やっぱり平田先生も「とにかくやる」のでびっくりしました。普段は演技メソード教えててすごい理論的なのに、もう「とにかくやるのよ」と演出していたのが印象に残ってます。

― そうかあ、やっぱし。私の勘も満更じゃないですね(笑)。
高田 先生はわたしの演劇の母ですからね。似ますね。自然と。

― 新しく「快楽のまばたき」を立ち上げて、まず寺山修司の「星の王子さま」を演出なさったのは、どこが気に入って?
高田  「星の王子さま」をやりたくて劇団…というかプロデュースユニットをたちあげたかんじですね。わたしが演出やってていつもテーマになるのは「葛藤」。メッセージに決着をつけたくないんです。善悪どちらも許容したい。極端にいうと、「戦争をやめろ! でも戦争やる人の気持ちもわかる!」。怒られちゃうかな。

― 戦争賛成の人は必ず戦場に行くこと。反対の人は行かなくていい、なら、私も別にあなたに異論ないですけどね。戦争すると決める人は自分は行かない、息子も行かせない、爆撃受けない安全地帯にいる、お金は儲ける、負けても責任取らないというのが気に入らない。そんな人の気持ちなんか私分かりたくないから、怒る怒る(笑)。でもまあ、喩え。極端≠ネですから、話を横にそらすのは控えましょう。
高田 はじめてだったんです。「葛藤」が答えな戯曲に出会ったのが。それが「星の王子さま」。
「星の王子さま」は「現実に見えるものだけを見る」という概念と「見えないものを心の目で見る」という概念が戦う話だと思って。しかも芝居が終わっても決着がつかない。それまで見てきたものは対する二つの概念に甲乙がある芝居で、必ず正義は勝つ話ばかりだったような気がするんですが、「星の王子さま」に出会って、それは受け取り手の問題だなと考えるようになりました。

― なるほど。寺山修司で私の興味を引くのは、彼の中の母親や故郷だったのですが、いつかあなたの視点で「星の王子さま」をもう一度読み直してみることにしますね。
高田 「葛藤」というメッセージの発信が観客に考えるきっかけをあたえて、その葛藤というか自問自答はずっと観客の頭の中で芝居が終わってもくりかえされるんです。その証拠にいまだに「星の王子さま」について見に来てくれた方から声かけられます。「結局なにが伝えたかったの?」って。真剣に。それで成功です。
 寺山修司さんの戯曲がいまもなお上演しつづけられるのはみんな答えがわからないからじゃないかな。宿題だしてさきに天国いっちゃった(笑)。本当に彼の作品の演出やってると翻弄されます。戯曲集のあとがきにも書いてあったのですが、「円を描くのではなく螺旋を描くようにつくられた戯曲」。時代によって螺旋の地点が違う場所にある。魅力的な迷宮です。

― 今度の「火蝶於七」はあなたの初のオリジナル。演出、出演もで、文字通り劇団という表現集団の主宰、核を担うわけですよね。私に言わせると丁か半か、演劇へのいよいよ本格的な一歩踏み出し。
高田 オリジナル大変ですね…わたしもともとバンドをやっていて作詞作曲が天才的だったんです、自分で言うなって感じですが(笑)。なのでレトリックと演出プランには自信があるのですが、出来上がって見たら最早ポエム&演出プランノートのような状態…プロットや構成めちゃくちゃ苦手だということに気付いた。でも台本が貧弱だろうが「こんにちはさようなら」のふたことしか書いてなかろうが、芝居は演出次第で大化けするもんです。

― ほんと、その通りですね。演出の腕前、期待してます。
高田 ありがとうございます。もう今回は好き勝手やろうと思ってます。タブーをおかそうと。わたし普通にやってるつもりでも「アングラ」といわれたり「奇抜」といわれたりするので、迷いなし! 負ける気がしねえ!でございます。進むべき道がみえてます。というか、恐縮ですが今回が一番自信作です。

―「火蝶於七」と聞くとどうしてもお江戸八百八町を焼き払った「八百屋お七」を連想してしまうんですが?
高田 そうです。去年、「花札伝綺」という寺山修司さんの作品をやらせていただいて、次何やろうな〜と思ったときにいつも役者で参加していただいてる鎌田佳奈子さんが「火使ったやつやりましょうよ!」と言って…「あ、火、いいな!」「じゃあ八百屋お七いいじゃん」と直感で決めたんです。わたしいつも直感で生きていて重要なことも潜在意識に頼ってきめてます。ぐつぐつ考えてなにも行動しないよりそのほうがたくさんのことを経験できるので。そんで白山にあるお七さんのお墓にお参りにいき「やらせていただきます」と参列者ノートに書き、今にいたるわけです。
― hahaha。いかにもあなたらしい。
高田 …いまでは「八百屋お七」のストーリーをガッタガタに崩してますが。

― いっしょに「火蝶於七」を演ろうと言ってくれてるのはどんな方たちなんですか。
高田 オフレコにしてと言われたのですが今までずっと私ひとりでやってた「快楽のまばたき」に「入ってもいいですか?」と本気で言ってくれる方がやっと現れてくれました。旗揚げしてからいてくれてたひとなので、泣くほどうれしかった。
 あとみんな外部の方で、「星の王子さま」のときはエキストラをやってくれてた方に念願かなって出てもらえたり、おなじく「星の王子さま」のときにすごく支えてくれた青年座から宇宙(たかおきと読みます)、そして宇宙の紹介でほかにふたり青年座勢が出演してくれて、彼らには本当にパワーをもらいます。前回の「花札伝綺」のとき制作やってくれた芝居屋風雷紡の吉水さん、稽古うまくいかなくてトイレで泣いてた私に「わかるよ。私も女主宰だったから。たいへんだよね」と声かけてくれたんです。この人と一緒に芝居やりたいと思った。それといつもでてくれてる役者さんたちは、ほんとわたしのよくわからない言葉を解読して協力してくれます。感謝。今回オーディションで出演決まった方もいて、ふたりの女性なのですが、どっちもひとめぼれ(笑)。キャスティングしてると運命みたいなことが起こるのですが、びっくりしたのがIYAYOWORKという劇団の杉村さん。芝居見たことないのになんか気になってて折り込みさせてもらい、たまたま写真家さんが同じ人が担当しまして「高田さんと合うと思うよ」と言われ連絡とろうとした矢先に向こうから連絡くれたんです!「火蝶於七」に関わりたいと。いまや主宰平木さんにも小道具手伝ってもらって本当にありがたいかぎり。とにかくみんな大好きなんです。わたし、人を好きになる天才なんです。

― 素敵、素敵。あなたの芝居との関わり方。これもあなたを見てて、興味深いですね。この前はゴキブリコンビナートの「何も言えなくて。。。唖」の、木場公園でぱったり会っちゃったしね。
高田 お会いしましたね(笑)。場内で見たのは初めてなんですが、ほんとくさくて汚くてずっと立ち見だし、いつ西村さんが倒れてもおかしくない!と危機感持ちずっと受け身とってました実は。

― エエッ、そうだったんですかあ。サンキュー。実際、その前のゴキコン、「にぎやかどうぶつ横丁」のとき、半分くらいのところで倒れちゃったの、私。寝不足祟って。
高田  (笑)すごかったですね〜。ショベルカー2台出てきて戦いはじめたときは笑いました。
招待券があればなんでも見に行きます。結局観劇を勉強にしちゃうんですが、(この照明いいなとか、この役者の目的と行動が矛盾してるとか、セット転換の仕方とか)ゴキコンとか私に勉強の余地をあたえない劇団にはもう脱帽です。ほんとはそういう心で感じれる劇団ばっかり見に行った方が一番の勉強なんだと思う。うわ、結局勉強しちゃってる自分…。

― あなたが見て面白かったと話してくれた劇団。たとえば「手作り工房錫村」。劇団印象(いんぞう)も面白いと思われた一つだと思うんですけど、それぞれ全くちがう手法の劇団をあなたが面白がってるというところが先ず私には面白いです。それが、気がつくと、あなたはすぐその劇団の次の公演に俳優として出てるんですよね。「HOURRA!」では演出助手だったし。フツーの観客や劇評家などとは全然ちがう面白がり方ですよね。
高田 たしかに! 気付かなかったけどこの劇団いいなと思ったら必ず出てますね!
好きが伝わるのかな?「ほんとおもしろかった!」と熱弁すると半年後ぐらいにオファーのメールをいただいたりってかんじです。

― フ−ン。そうかああ。しまった! 私も顔見て直接褒めるべきだなあ。どこがなぜ良かったか、どこがなぜ残念か、ごそごそ考えててはダメねえ。
高田 わたし、わがままな人すきなんですよ。わがまま+センス。手作り工房錫村は3年前にタイニイアリスで初めて見た「ジャングル女十和子」でひとめぼれしまして。「なんて好き勝手やってるひとたちなんだ!」と! 主宰の錫村さんは正直、演出してるとき超怖いんですが、自分の思い描いてるイメージに厳格なんです。セットも照明もイメージ通りにならないと気が済まないんじゃないかな? そこが好き。わたし、妥協してるわけじゃないんだろうけど、キューブ芝居とか小道具全部パントマイムとか、お金がないからそういうことやってるとバレバレなやつ、そういう精神が吐き気がするほど嫌いなんすよ(笑)。手作り工房は出演してみてすごく勉強になりました。ウワまた勉強…!  錫村さんは勉強させてるつもりは毛頭ないんですけどね。そこがまたいいですね。「やりたいならやればいいじゃん。お金かかっても時間かかっても」っていう当たり前のことに気付かされました。

― 錫村さんの舞台見てて、私もほんと、そう思う。やろうと思ったことはトコトンやる。
高田 劇団印象は主宰の鈴木アツトさんとプロデューサーまつながかよこさんが人として大好きでして。すごくひとのい〜いふたりがやさし〜いあったか〜い演劇を作ってるので、オファーをうけたときは正直悩みました。私ふつうにやってもアングラだから(笑)。悪い種子になりかねない!と。
でも長年劇団をやっているお二人からなにか学び取りたいというのと、あと私の出演させていただいた公演に韓国人の女優さんが来日して出演するかもということだったのでそれも魅力的だった。出て正解でした。その時の出演者のチームワークがとにかくよくて、そのチームワークは主宰アツトさんが無意識に作り上げたものだと思ったんです。彼には「この人に協力してあげたい」と思わせる才能があると思う(すごい年上になにいってんだって話ですが)。それはプロデューサーまつながさんのサポートあってのことだと思うし、韓国人女優ベクソヌの「この芝居に関わる人みな家族」という韓国人役者ならみんな持ってるらしい精神も手伝って…。ほんとにあの空間に共存できて良かったと思ってます。

― アツトさんの八艘飛び、じゃなくて発想飛びが、言葉が通じない海外でも、見てたらちゃんと伝わるようになるのを私待ってるの。話はぽんと飛ぶようですが、そもそも演劇に興味を持ったのはいつごろ? きっかけは?
高田 演劇に興味を持ったというか…最初は「演技」に興味津々だったんです。物心ついたときからなぜかモノマネがうまかったんです(笑)。普通の子ってニワトリのモノマネといったらバリバリ日本語で「コケコッコ」というじゃないですか。わたしは「ゴグェゴグルグォオ」と忠実にニワトリの鳴き声を習得するのが好きでした…。今思うと気持ち悪い子ですが…。そこが起源かなと自分では思ってて。

― へーえ。そのままいったら、芸人になったかも、ですね(笑)。
高田 そのうち私立の中学に進んで演劇部に入って部活の先輩に天才戯曲家がいたんですよ。もう学生演劇大会の賞総ナメで。それで自分がただ演じるだけじゃなくてひとつの作品を作り上げる楽しさに気付き、高校は都立の単位制高校に進んだのですが、そこの演技論の授業で平田朝音先生に出会い…まず最初の授業がおもしろくて、「なんでもいいから好きなセリフ言って」っていう課題で、私はそれまでただの型だけの「上手く」セリフを言ってみたら先生がシュークリームだして、「これ食べて感じたまま今のセリフ言ってみて」と言われてそのセリフとシュークリームはミシン台と蝙蝠傘ぐらいシュルレアリスムのミスマッチだったのですが、シュークリーム後のセリフはあらふしぎ「ね。シュークリーム食べた後の方がこの人がなに思ってるか伝わるでしょ」と先生。若き高田の演劇論が180度覆りましたね。あ、生の感情ってこれか、と。それから奥が深いぜ演技よ、と、平田先生のとこに通い、映画俳優の学校、ミュージカルの研究生を放蕩し、c-sideをやって快楽のまばたきに至るというわけです。
演劇を表現の手段とするのも好きですが、学問とするのも好きですね。いまは演劇=共有だと思います。
 なぜ演劇はじめていまだに演劇やってるのかというと、演劇に恋しちゃったからなんです。永遠の恋人です。

ひとこと>モノマネ、作詞作曲の天才から高校演劇、そして平田朝音さんと出会って演劇が「永遠の恋人」だなんて。もう高田百合絵さんは「快楽(演劇)」するっきゃないですね。「火蝶於七」のチラシに「新進気鋭、精力絶倫、喧々諤々、無頼漢、肩で風切る」快楽のまばたき、とありました。小劇場演劇に、威勢のいい一陣の風を巻き起こしてくれることと期待してます。(インタビュー・構成 西村博子)

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